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水の城下町・南部鉄器と風鈴の町・伊達水沢藩3万石 | ||
岩手県水沢市(吉小路・大手町・立町・大町) 【岩手県奥州市水沢区】 | ||
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大町と寺小路に架かる石橋と蔵風景 |
水沢は名前の由来の通り「水の町」。町中を小川が流れ、どこを掘っても水が湧いたと言われます。 初め三代藩主伊達綱宗の子、伊達村和が陸奥水沢3万石を分与され水沢藩が成立しました。しかし登城中における旗本との諍いが原因で改易されてしまいます。 その後水沢は盛岡藩境防備の重要拠点として、伊達家重臣の留守氏が明治にいたるまでの240年間を治めました。留守氏は中世・陸奥国留守職を務めた名門でした が、秀吉の時代に小田原攻めへの不参をとがめられ、結果やむおなく伊達家の一家臣として存続する道を選びました。 留守氏は仙台藩北部鎮護の要害として、城下町や奥州街道をはじめとする周辺街道の整備を行い、城下は宿場町としても発展しました。 現在、水沢市役所を中心に大手町や日高小路周辺に武家屋敷が保存され、一部公開されています。 一方で町人町の方では立町から大町周辺にかけて、所々に古い商家が見られましたが、これといった建物は見られませんでした。しかし、大町の通りから一歩裏手には川を挟んで寺町と対する川沿いの蔵風景を見つけました。 隠れた穴場的な風景でしたが、いくつかの本でも紹介されており建物も修復され、街並みを意識した意匠が施されている感じでした。 |
日高小路の武家屋敷街 |
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