今泉街道とは、奥州道中の山目宿から東に松川・長坂(東山町)摺沢・大原(大東町)の4宿駅を通過、笹ノ田峠を越えて今泉宿(陸前高田市気仙町)へと通じる道で、三陸の海産物と内陸の米穀などの主食交流の重要な道でした。 その宿駅の一つ、陸前高田に接する大東町大原は、古来より砂鉄の産地として製鉄が行われる伊達仙台藩の重要な産業町でもありました。 現在大原町役場がある大原は古くは大原村宿とも呼ばれ、仙台藩の御蔵場をはじめとして代官所や北方大肝入会所が置かれ、さらに取締のための足軽46人が配置されていました。 またこの地は水質の良さから酒や醤油の醸造が行われており、現在大原の町並みでもっとも重厚な建物が清酒「四季乃友」の醸造元です。この蔵は昭和19年に周辺酒蔵と合併し現在は陸前高田市にある酔仙酒造の四季の友工場となっています。