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千葉家の大屋敷 | ||
岩手県遠野市綾織町上綾織 | ||
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遠野の市街地から少し郊外にある綾織という地区に「千葉家」の大屋敷があります。 綾織は古く言い伝えに、六角牛山の女神の娘が蓮の糸で綾を織って領主に献上したという伝説が残る地で、そこにそびえ立つ豪壮な「千葉家」の屋敷は一気に伝承の世界へ引き込まれるような迫力を持っています。 岡山県の吹屋地域に見られるような、城壁を思わせる石垣をもった豪商・豪農建築で母屋・厩合わせて160坪といわれる南部曲家の頭領です。 天保元年(1830)農閑期の救済事業として10年の歳月を掛けて建てられたといい、小作人15人を含めた25人の家族と20匹の馬が同じ屋根の下で生活していました。 これだけの規模を誇る茅葺き屋根は、実に2トントラック60台分の茅と600人を越す職人によって20日間もの工期を要し、1000万円を超える費用がかかります。 現在国の重要文化財の指定に向けた調査が行われています。 |