喜多方郊外の三大集落のひとつ岩崎集落。喜多方市街地の北方郊外、煉瓦蔵の三津谷集落と米沢街道沿を挟んだ斜向かいにあるこの集落の特徴は「鏝画」。
古くは現在の熱塩加納村を含めた一帯を岩崎荘と呼び、江戸時代に入って岩崎村は上岩崎・下岩崎・宮津の3村に分かれました。
上岩崎は喜多方市街地に近い農村です。屋敷と蔵が一見「曲家」風に配置されているのが特徴で、さらに関東・東北では珍しく土蔵には鏝絵が描かれています。
鏝絵は九州の大分県などに多く見られる技法で、左官がコテで漆喰を使って描くレリーフの事。大変な技術を要し、まさに芸術そのもので日本が誇る伝統技法です。
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