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  古屋敷
ふるやしき
 廃村間近の茅葺民家集落
 山形県上山市大門字小屋敷
 構成:茅葺き民家・土蔵 ■ 駐車場:見学P
 
 
上山市の中心部から県道263号萱平川崎線を東に約10km。蔵王山系の西麓にいだかれた小さな茅葺きの里があります。
農民の生活を主題にした記録映画を撮り続けた小川仲介の「ニッポン国古屋敷村」で知られるようになった山村集落で、およそ150年前の茅葺民家や明治中期に建てられた養蚕用の二階建て土蔵が残されています。
地元の観光会社による整備保存事業が行われましたが途中で中止されます。民具資料館や詩人の真壁仁記念館などが現在も公開されていますが、すでに過疎化を通り過ぎて大半が空き家となっており、廃村寸前の危機的状況です。

一部、茅葺き小民家は地元不動産会社に改築され”小民家生活を売り”に販売されています。もう少し大都市圏に近ければ、「男の隠れ家」として需要があったかも知れませんが、行政による集中的な保存事業が必要です。