月山・羽黒山・湯殿山は出羽三山と総称し山岳信仰の聖地です。その麓に形成された羽黒町の手向は羽黒山の門前集落として古くから発達してきました。 戦国期には手向の他に添川の宿坊がありましたが戦火によって消失してしまい、修験者や農民に商人がこの手向に移住して一大集落に成長します。 手向の集落は妻帯修験者が大半を占め、家々は修験者の為の宿坊を営み、一般的な門前町とは性格が異なります。したがって観光客は少なく土産物店などの類も一切ありません。宿坊は大小さまざまな規模のものがありますが、建物自体はどんどん更新され、草葺きの荘厳な建物は数えるほどしか残されていません。 宗教集落とはいっても実際に生活しているのは普通の家族で、普通の集落です。

■羽黒の酒蔵
清酒	「白露垂珠」	竹の露	山形県東田川郡羽黒町大字猪股新田 宇田屋町133	0235-62-2209
清酒	「くどき上手」	亀の井酒造	山形県東田川郡羽黒町大字戸野字福の内1	0235-62-2307

＜古い町並みと集落・南東北

＜日本に残るかやぶき民家・集落・里