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半納への玄関口、沢戸集落
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秩父の東側に位置する吉田町の最奥石間地区に、関東有数の「天空の里」が残されているという事で訪れてみました。総面積の8割を山林が占める吉田町。町の中心の下吉田は、江戸時代に六斎市が開かれ発達した市場町で、今はわずかながら小さな造り酒屋を中心にした面影が残されています。下吉田の郊外、万年橋から北へ延びる吉田川の支流、石間川にそって小さな集落が点在しています。いずれの集落も増水時の水害から逃れる為か、急峻な山の斜面に石垣を築いて立ち並んでいます。
県道の終点沢戸集落は、特に縦方向に集落が形成されており、また石垣のみごとさからも、美しい日本のむら景観コンテストにおいて全国農業協同組合中央会長賞を受賞しています。ここからさらに林道を群馬方面へ進むと、標高約1,000の城峯山中腹に
へばりつくような半納集落が現れます。それはまさに天空の里にふさわしい風景ながら、いまなおこの地で生活を続けている様子に驚きと敬意を感じます。
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