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越生は埼玉県の中西部、小江戸として知られる川越市の西方にあり、飯能と和紙の里・小川町の中間に位置する人口1万人弱の町です。古くから越辺川の渓口集落として発展し、中世には市が開かれ江戸時代には越生今市村と称されていました。関東の北と南を結ぶ交通の要衝として、また秩父との交易の中継地点として発展したのです。
越生の地名は関東平野の西端、外秩父と呼ばれる山地に接し、古来から秩父地方との往来は尾根を越さねばならなかった事から「尾根越し(おねごし)」が「尾越し
(おごし )」となり越生の語源となったようです。また関東三大梅林のひとつに数えられる「越生の梅林」(青梅市の吉野梅郷・小田原の曽我梅林・群馬の秋間梅林を入れると四大梅林)の町としても知られています。
越生郷の中心である在郷町として発展していた越生の町は、幕末から明治、大正期にかけて絹市が開かれ、絹の取引で盛況を極めました。また2と7のつく日に六斎市が開かれこの地方の物産や日用品の取引で賑わったのです。
今なお往時の面影を残す越生の町には、JRと東武鉄道の2つの路線が乗り入れています。JRの前身である国鉄八高線は昭和8年に、東武越生線の前身にあたる越生鉄道は昭和9年に開通しました。
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