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  桑原
くわばら
 北国西往還最大の難所、猿ヶ馬場峠を控えた小さな宿場町
 長野県更埴市桑原 【長野県千曲市桑原】2003年合併

 構成:商家・旅籠・武家屋敷・土蔵 ■ 駐車場:なし
 
旧武家屋敷・伴月楼記念館
 
桑原は善光寺西街道ともいわれた北国西往還の宿場町でした。しかし寛永年間に宿の機能を稲荷山に移され市場町として存続しましたが、のちに市の機能も稲荷山に吸収されてしまいます。
しかし街道随一の難所である猿ヶ馬場峠を控えた為に、間宿の役割を兼ねる松代藩の伝馬役を担いました。
西の宿入口には松代藩の口留番所が置かれ他領への出入りを厳しく監視しました。

近年まで難所を控えた街道集落であり、市街地からも遠く離れていた為か、桑原は意外にも往時の面影をとどめていました。
街道筋の旅籠風の建物は近年に養室造りに改造されたのか、屋根に煙抜けの小屋根が設けられています。
桑原宿の中心的な建物は旧松代藩士だった関家の武家屋敷で、現在は伴月楼記念館として公開されています。

昔よくお年寄りが、雷が鳴ったときに「クワバラ、クワバラ」と雷除けのお呪いをしますが、その語源は桑原と言われています。しかしこれ、兵庫県三田市桑原にある曹洞宗欣勝寺が由来なので、同じ村名にあやかったものでしょう。