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  出雲崎
いずもさき
 天領の町・良寛の里・北国街道の宿場町
 新潟県三島郡出雲崎町尼瀬

 構成:妻入民家・平入商家・土蔵 ■ 駐車場:なし
 
 

日本海に面した出雲崎町は、古くから佐渡金銀の陸揚げ地として重要視され、江戸時代には幕府の直轄地(天領)となり代官所が置かれていました。また北国街道の宿場町として賑わい、北前船によって多くの豪商を生みだした港町であり、明治以降には日本で最初の油田が発見されるなど、さまざまな顔や歴史を持った集落です。

出雲先は切妻妻入りの町並みで有名ですが、これは間口が制限された天領の町の特徴で、現在もおよそ3.6kmに渡って切妻妻入りの民家が軒を連ねます 。集落の両端には道筋が直角に2度折れ曲がる「桝形」が
宿場町の遺構として残されています。
集落の中央付近では風景が一変し、平入りの商家や旅籠さらに廻船業で栄えた豪商の屋敷町並みが続きますが、またその先から妻入りの町並みが始まります。

出雲崎は越後海岸における街並みの聖地として、あまりに有名なので詳細は省きますが、最後に付け加えて歌人としても知られる良寛和尚の生まれ育った町でもありました。
出雲先の尼瀬地区は近代日本の石油発祥の地として知られますが、この地で生まれた石油採掘会社が後の日本石油、現在の新日本石油「エネオス」です。