一路一会
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古い町並みと集落・古都
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伏見
(魚屋町界隈)
ふしみ
「歳の市」が開かれていたかつての中心商店街筋
京都府京都市伏見区魚屋町・大阪町・油掛三町(上中下)
商家
民間時間制P
京阪本線・伏見桃山駅/近鉄京都線・桃山御陵前駅
伏見酒蔵地区
魚屋町界隈
両替町通
伏見は天下を統一した豊臣秀吉が建設した大坂と並ぶ2大城下町の一つでした。しかし、徳川家光の時代には石垣のひとつに至るまで徹底的に破却・撤去され、武家屋敷も全て移転しその跡地は田畑となっていました。しかしかつての城下町の商家地区はそのまま残ります。
明治ごろから酒蔵の町として発展する伏見ですが、現在数多くの蔵が廃業もしくは郊外へと移転し、その跡地にはマンションが林立を初めています。伏見の古い町並みも酒蔵と共に消え始めていますが、魚屋町から大阪町にかけて古い商家がまとまって残されています。
この東西の筋は古くは阿波橋通とも呼ばれ、油掛三町から魚屋町・讃岐町にかけて市場町として賑わっていましたが、明治43年に京阪電鉄が開通したことにより、駅前の大手町筋に繁華街が移転してしまいます。毎年歳末に開催された「歳の市」は有名で、遠路からも買い物客が集まっていましたが、移転と共に幕を閉じます。
魚屋町・大阪町・油掛三町(上中下)は伏見町・東組本町17町の一つで、魚屋町には地名の由来となった魚介商がありました。
大阪町には「四つ辻の四ッ当り」と称される桝形の遺構が残されています。東西どの道からも丁字に突きあたる城下町特有の防衛構造で、数少ない伏見城下町の遺構です。
上中下の油掛三町あたりは、かつて武家屋敷が集まり、また京橋河岸に隣接していた事から市場町の発祥地でもありました。地名は地内にある油掛地蔵尊に由来します。その昔、山崎の油商人が行商でやってきたものの、その日は一向に売れず、たまたま地蔵の前で転んで油桶を転がしてしまい、これを運命とあきらめ、残りの油を地蔵に注いで立ち去ったところ商売繁盛したという伝承から、その名で呼ばれたといいます。
ちなみに、明治28年に日本で初めての電車(路面電車)が京都駅からこの伏見油掛通りまで開通しました。現在も伏見駿河屋本店の片隅に、「電気鉄道事業発祥の地」という記念碑がひっそりと建っています。
旧商店街も大手筋商店街と並ぶ賑わいです
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京都伏見の酒蔵
清酒
「美山」
共同酒造
京都市伏見区下板橋町630-3
075-611-3221
清酒
「招徳」
招徳酒造
京都市伏見区舞台町16
075-611-0296
清酒
「豊祝」
豊澤本店
京都市伏見区南寝小屋町59
075-601-5341
清酒
「明君」
松山酒造
京都市伏見区東堺町472
075-601-2528
清酒
「玉乃光」
玉乃光酒造
京都市伏見区東堺町545-2
075-611-5000
清酒
「鶴正宗」
鶴正酒造
京都市伏見区東堺町474
075-611-0221
清酒
「キンシ正宗」
キンシ正宗
京都市伏見区新町11-337-1
075-611-5201
清酒
「蒼空」
藤岡酒造
京都市伏見区今町672-1
075-611-4666
清酒
「松竹梅」
宝酒造
京都市伏見区竹中町609
075-241-5120
清酒
「慶長」
平和酒造
京都市伏見区東組町698
075-601-0012
清酒
「京姫・世界鷹」
京姫酒造
京都市伏見区山崎町343
075-622-2323
清酒
「富翁」
北川本家
京都市伏見区村上町370-6
075-611-1271
清酒
「神聖」
山本本家
京都市伏見区上油掛町36-1
075-611-0211
清酒
「坤滴」
東山酒造
京都市伏見区塩屋町223
075-611-1319
清酒
「月桂冠」
月桂冠
京都市伏見区南浜町247
075-623-2001
清酒
「鷹取」
山本勘蔵商店
京都市伏見区京町1-285
075-611-3288
清酒
「ふり袖」
向島酒造
京都市伏見区向島橋詰町787-1
075-601-1942
清酒
「都鶴」
都鶴酒造
京都市伏見区御駕篭町151
075-601-5301
清酒
「月の桂」
増田徳兵衞商店
京都市伏見区下鳥羽長田町24
075-611-5151
清酒
「英勲」
齊藤酒造
京都市伏見区横大路三栖山城屋敷町7
075-611-2124
清酒
「日出盛」
松本酒造
京都市伏見区横大路三栖大黒町7
075-611-1238
清酒
「黄桜」
黄桜
京都府京都市伏見区塩屋町223
075-611-4101
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