|
|
丹波町須知は(しゅうち)と読み、旧山陰道の宿場町であると供に、綾部街道(国道27号線)の分岐する要衝として栄えた町で。国道や鉄道が町を迂回した為、いたずらに開発や破壊が行われず、往時を偲ばせる街並みが残されました。
須知宿の街並みは主に県道444号線の南側に集中し、正燈寺を境に南北で建物の様式が異なっています。北側にある笠次病院付近に見られる町家は厨子二階の平入建築ですが、南側は切妻妻入建築が並びます。京都といえどもこのあたりは雪が多い為か各家々は街道より少し後退して、長い庇を張り出しています。この軒下で旅人が休憩したり店が開かれていたりしていました。
街道筋には現役の旅館も残っていますが、地元は街並みの保存にあまり感心が無いようで、近年丹波ICで止まっている京都縦貫道の延伸によって、一部が取り壊されるといいます。自動車道の延伸には賛成ですが、街並みの密度が薄い須知地区において、もっとも連続した、かつ伝統的な様式を残すこの場所を通るとはあまりに運が悪すぎます。うまく迂回するか橋梁にして跨いでくれれば良いのですが、せめて取り壊すくらいなら、別の場所へ移築だけでもしてほしいものです。 |
|
京都縦貫道建設ルート付近の屋敷・かつての本陣かな? |
|
|
|
|
|
|
|