上七軒通は織物の町・西陣の外れ、今出川通の上七軒交差点から斜めに伸びる約400mほどの道で、風情ある千本格子の町家が北野天満宮まで続きます。別名、北野上七軒とも呼ばれ
室町時代に北野天満宮の再建の際に残った材料を使って7軒の茶店を建てたのが始まり。
桃山時代になると豊臣秀吉が北野で大茶会を開いた際に茶店側が団子を献上したところから一目おかれ、さらに隣接する西陣との結びつきによって花街としての繁栄を極めました。上七軒の花街は戦前まで続き、茶屋50軒、芸妓、舞妓あわせて60名もいたといいます。
この道筋は正式には今出川通の旧道で、上七軒通とは呼ばれていませんでしたが、近年になってから町並み整備と合わせて”通”として名付けられたようです。
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