中国自動車道と浜田自動車道が分岐する千代田JCTがある千代田町は、古くから、安芸と石見を結ぶ石見街道沿いに開けた町で、陰陽連絡の要衝に市場町として発達しました。江戸時代に入ると浜田藩主の参勤交代の道として一層の重要度を帯びて整備され、現在の中山地区と本地地区に宿場町が設けられます。 旧石見街道を踏襲している国道261号線の旧道沿いに、かつての市場町・宿場町であった往時を偲ばせる街並みが残されています。千代田町域に成立していた市場町は、広島側から本地、有田、今田、蔵迫、中山と街道から外れた壬生がありました。この中でもっとも大きかったのが壬生市で、本地と中山は宿場町として発展しました。 今回訪れたのは、酒蔵のある壬生、有田、蔵迫と宿場町であった本地です。 どの集落も造り酒屋の屋敷を中心と伝統的な商家が複数みられましたが、街並みというほど連続はしてはいませんでした。 しかし宿場町であった本地には、比較的連続した街並みが残されていました。新しい住宅も多いのですが、モルタル壁に石州瓦と古い建物と同じような色合いで、意外なほど街並みは落ち着いた佇まいと往時を偲ばせる雰囲気を持っていました。

本地地区の町並み

街道沿いに建つ美しい古民家

蔵迫地区の小野酒造

壬生地区の山県酒造

■千代田町の酒蔵
清酒	「銀蝶」	小野酒造	広島県山県郡千代田町蔵迫47	082672-2135
清酒	「八重乃露」	上杉酒造	広島県山県郡千代田町有間963-2	082672-4147
清酒	「連山」	山県酒造	広島県山県郡千代田町壬生231	08267-2-2005

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