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石見銀山から尾道へ通じる石見銀山街道は、三次宿から吉舎宿、甲山宿と経由して尾道へ入ります。その甲山と尾道の途中に宇津戸(うづと)集落があります。
宇津戸は宿場町ではありませんでしたが、周囲を山々に囲まれた、わずかな平野部の形成された街村で市が立ち、街道を行き交う人々の休憩所として、半農半商の集落へと発達したのはないかと思います。
「市筋」と呼ばれる旧街道沿いには二階建塗籠造りの商家や洋風建築の旧宇津戸郵便局なども残されていました。
宇津戸は古くより鋳物師を輩出し、彼らは「宇津戸大工」と呼ばれ鋳物製造の独占権を有していました。製品は鍋、釜、すき先などの生活鉄器も造っていましたが、特に多かったのが寺社の梵鐘でした。 |
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