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「むかし下津井回船問屋」旧西荻野家
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本州四国を結ぶ巨大建造物・瀬戸大橋のたもとにある小さな港町下津井は、かつて下津井四ヶ浦(しかうら)と呼ばれ、古代、中世から海運・軍事の要地であり近世には下津井城の城下町、また商業の港であり四国遍路や金毘羅参詣の渡航口の宿場町と、さまざまな顔を持った町でした。
現在も下津井、吹上、田之浦と約2kmにわたって往時の面影が残されています。
城下町の下津井、北前船で栄えた豪商町の吹上、漁村の田之浦と街並みにも個性が見られ、特に瀬戸大橋の橋脚が建つ田之浦地区は新旧の建造物が対峙する風景を見ることができます。
近世に商業港として栄えた下津井を代表する豪商「荻野屋」は下津井湊から吹上湊にかけて数多くの蔵をもち、貸倉庫業と金融業で財を成しました。
下津井地区に現存する旧西荻野家邸は「むかし下津井回船問屋」として公開され、吹上地区に残る東萩野家の重厚な土蔵街は荻野美術館として運営されています。
かつて、北前船の船乗りや金毘羅参詣の旅人で賑わい、100人を越す遊女がいたと言われる下津井。静かな家並みだけが下津井の歴史を語っています。 |
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「荻野美術館」旧東荻野家 |
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