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津山城下の西方約12km、久米町坪井下にはかつて出雲往来の宿場町・坪井宿が置かれていました。
宿場内を通る道の中央にには七森川から引いた水路が流れ、それに沿って並木が続いていたといいます。水路は大正末期に道の端に寄せられ、道路は広くなりましたが往時の風情は失われてしまいました。
集落の東端に2棟の土蔵に挟まれた漆喰塗籠造りの伝統的な蔵屋敷があります。
宿の中程から平入り厨子二階の町家が軒を連ね、宿場町の面影を残していますが、建物の多くはおそらく明治期以降のものではないかと思われます。がなかには本瓦の建物も見られました。しかしながら状態はあまり良くはありません。
国道の迂回によって残された旧坪井宿の街並みですが、今は静かな街村となっており、いまさら観光整備の必要性は無いと思いますが、出雲往来の文化的遺産として若干程度の整備が行われているようでした。
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