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吉田町は宇和島市の北に位置する、山と海に挟まれた小さな町。宇和島藩10万石伊達家のお家騒動のいわく付きで、宗家伊達秀宗の五男伊達宗純に吉田藩3万石が分知され、吉田町に陣屋が置かれた事に始まります。
以後宗藩と吉田藩の確執、対立は後々まで続く事になります。陣屋は現地名の御殿内付近にありましたが現在その姿はありません。
吉田町役場のある地区がかつての家中町、立間川をはさんで町人町が整備されていました。陣屋町として始まったの吉田町は地道に昭和までその賑わいが続きます。
伊予吉田の町人町は3つの横町に区画され裡(裏)町・本町・魚棚からなります。旧街道の通る本町と魚棚には商家や豪商屋敷、裡町には町屋が残りかろうじで往時をしのばせていました。
旧家中町だった北小路・西小路・東小路には所々に武家屋敷の遺構が見られます。
武士の多くは明治以降士族となり金融業や醸造業の経営にのりだします。立派な社屋や造造蔵などはそれに始まる歴史を持っています。
(2007.8)
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