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先斗町通
ぽんとちょうどおり
 祇園の対岸で栄えたかつての花街
 京都府京都市中京区石屋町〜柏屋町 (三条通−四条通)
 
 
 
先斗町通は鴨川の西岸に沿った細長い小路で、かつての花街として栄えた通りとして知られています。路は木屋町通と鴨川に挟まれ、北は三条大橋西詰の1町南から始まり、四条通を越えた1町先で木屋町通に合流します。四条通から木屋町通に合流するわずかな区間を西石垣町通とも称します。もともとこの辺りは鴨川の州で、江戸時代初期に護岸工事で埋立てられ、新河原町と呼ばれていました。

ところで、この「先斗」と書いて「ぽんと」と読むのは当て字で、砂洲の先端を意味するポルトガル語が転化したものだと言われています。豪商・角倉了以によって開かれ、材木商の町として発展を始めた木屋町通に接して、寛文10年に開かれました。文化・文政の頃から河原に席を設ける酒亭が増え、さらに「歌舞練場」の設置によって、芸妓、娼妓が居住するようになり、何度も取り締りが行われていましたが、川端二条にあった『二条新地』(にじょうしんち)の出稼ぎ地として公認され、鴨川対岸の祇園に対する一大花街として発展していきます。