明日香村は飛鳥文化の中心地として栄えていたものの、平城京への遷都によって終止符が打たれ、以後は岡寺を初めとする門前集落として再出発するとともに、近年まで純農村地帯としての歴史を歩む事になりました。
明日香村役場の北に約1km、飛鳥寺と飛鳥集落があります。飛鳥村は飛鳥寺の門前集落で、同じように岡寺の門前町から在郷町へと発展した岡村に対し、あくまで農業の余業として参詣者相手に商売を行っていた街道集落で終わってしまいます。街村の形態を成している飛鳥集落は宿場町を思わせる佇まいを見せています。
地内の道路が拡張できず、また鈎状に2度クランクしている為、車の通行は集落の南北に設けられた時差式信号機によって交互に一方通行となっています。 この飛鳥集落もまた昭和55年に公布、施行された 「明日香法」によって守られています。
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