大黒町通は鴨川の東側、川端通から数えて4筋目の通りで、北は松原通で大和大路通から分かれ、南は七条通まで至る約1kmの路です。
この通りの南端部に寿延寺という、小さなお寺があります。この寿延寺は山梨県の身延久遠寺を祖山に仰ぐ日蓮宗の末寺で、元和2年(1616)の創建と言われています。
そして本堂の右奥には傳教大師作と伝えられる、油涌(あぶらわき)大黒天を祀り、これが門前から南へ続く大黒町通の由来となりました。また参道には浄行菩薩の石像を祀る洗心殿があり、水の徳で身体の病苦や心の邪悪を洗い清めるご利益が有る「洗い地蔵」の方が現在は知名度があり、洗い地蔵のお寺として親しまれています。 |